大正時代・・・メリヤス躍進期 | 【TKF 東京ニットファッション工業組合】ニットのプロフェッショナル集団が集まる首都圏唯一のニット製造拠点

大正時代・・・メリヤス躍進期


明治時代に産業としての基盤を確立したメリヤス産業は、大正期に入りさらに飛躍します。

その主たる要因として、
①メリヤスに関する技術教育、
②洋装の本格的普及、
③欧州における第一次世界大戦による輸出の拡大が挙げられます。

機械に関してはそれまでは外国製品の模倣により成長しましたが、
独自技術の確立により、イノベーションが起きました。
更に蔵前、桐生、福井、名古屋などの高等工業学校には
「メリヤス専科」が設けられ総合的な技術の向上に大きな影響を与えました。
輸出に関しても、イギリスをはじめアフリカ、南アメリカ、インド、フィリピンなどに拡大し
生産量も格段に増えていきました。

かくして順調に発展成長してきたメリヤス業界でしたが、
大正12年9月1日の関東大震災により、甚大な被害を蒙ります。
実に全体の7割が罹災し、多くの機械と人材が犠牲になりました。

しかし立ち直りは早かった。
旬日を待たずして、一面焼け野原になってしまった本所メリヤス地区のあちこちで、
復興への槌音が高らかに鳴り響き始めます。
工場も機械も跡形なく焼失してしまいましたが、これに挫けず、不屈の精神で事業の再開を目指したのです。
間もなく多くのメリヤス企業が復活し、本所メリヤス地区は震災以前の姿と同じく、活気を取り戻していきました。